2016年11月26日土曜日

天国への感謝状

賞状の名入れをして欲しいという依頼をいただいたので、打合せに伺って、
原稿のチェックなどをしていたら、
賞状の名前の所に、『故』と印刷されていたので、亡くなられた方ですか?と伺うと、
献体された方への感謝状だということが分かりました。

こういった内容の感謝状を贈るという事も知りませんでしたし、
贈者は大学病院の院長かな?と思っていたら、文部科学大臣のお名前が入っていました。
賞状をよく見てみると、文部科学省と透かしの篆書で文字が刻まれていて、賞状の縁には菊の花があしらわれています。
なんとも言えぬ緊張感と、こういった依頼を頂いたことに身の引き締まる想いでした。

医学や歯学の教育の為にご遺体をささげるということを生存中に決められ、
故人の意志を、ご遺族が引き継がれ、決断されることで、献体制度が成り立っていることを思うと、
どちらのお気持ちをとってみても、その崇高なお心は尊敬に値するものであると感じました。

一筆、一筆、丁寧に、心を込めてお名前の筆耕をさせていただきました。
とても貴重なご依頼に感謝申し上げます。

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