相模原市の書道教室・筆耕サービス【唯心】
瀬間唯心です。
11月も終わりですね。
今月はジュニアの昇段試験がありました。
普段の課題に加えて4課題追加される為、
仕上げるのに大変でしたね。
今の実力を発揮できたと思いますので、結果をお楽しみに!
合格でも不合格でも、しっかり受け止めて、
前進していきましょう(^^
そんな中、こんな出来事がありました。
昇段試験の課題に『白雪ひめ』というのがあるんです。
ある生徒さんの書いた作品が筆がバサバサしていたので、
もう少し筆を丁寧に整えてから書かなくちゃ!と
指導したんです。
そしたら思いもよらない答えが返ってきました。
『白雪ひめ』は毒々しいから、その毒々しさを
筆のバサバサで表現したんだよ!と。
こんな風に題材からイメージを膨らませて
作品を書く生徒さんはいないので、
ちょっとびっくりしたのと感激したのとで、
思わず、そういう意図があるならOKと言いました。
ただ、でも、そこは昇段試験の課題ですので、
そういう発想は本当に素晴らしいけど、
今回はバサバサを無くそうね!と。
彼も納得してくれた様で、その後は丁寧に筆を運んでいました。
彼は今、中学3年生なので、
高校へ行ったら“書写”の領域から外れます。
来年もし彼がお稽古を続けるのであれば、
“芸術書道”の分野で、その感性豊かな表現が
存分に発揮できるであろうと確信しました。
字形を追求するのは苦手ではあるけれど、
その発想力は群を抜いています。
そういう才能を潰さず、伸ばしてあげられるよう、
私も柔軟に指導しなければ!
字形を追求するあまり、彼の良さを失くさないように。
伸びしろに大いに期待しています。
一辺倒な思考で指導する危険さを改めて感じさせられる出来事でした。
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